木造住宅の倒壊のパターンは旧耐震、新耐震、2000年基準対応でもすべて同じです。

木造住宅が大地震で全壊するときの姿は、新耐震以前も新耐震以降でも、2000年基準対応のものでも、基本的にすべて同じです。
特に、大地震で大きな被害が出た時の木造住宅2階建ての壊れ方は、
「1階がぺしゃんこになり、2階だけが残る」
というものです。これしかないと言っていいほど、このワンパターンなのです。
これで死んでしまうのは、1階で寝ていたところに大地震で2階が落ちてきて、2階の下敷きになって圧死で死ぬ、ということなのです。
意外にもこの一番大切な、大地震ではどうして死んでしまうのか?については常識とは言えない状況なのです。
参考)日本経済新聞より、
耐震性能住宅の盲点 「2000年基準」倒壊の理由
「新耐震住宅」はなぜ倒壊したか(2)
2016/9/2 6:30 日経ホームビルダー
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO06695160R30C16A8000000/
この写真もまさに、1階がぺしゃんこになって、2階がほぼそのままで平屋建てのようになっています。
記事によると、
2010年に完成した熊本県益城町の住宅Aは、長期優良住宅の認定を取得するため、壁量を建築基準法の1.25倍とする住宅性能表示制度の「耐震等級2(等級2)」で設計していた。国が定める耐震基準よりも高い耐震性能であったはずだが、本震で倒壊した。
ということのようです。
耐震等級2のレベルであったのですが、今回の熊本地震はあまりに大きかったということです。
地震は全く同じ地震が2度起こるということはあり得ません。
地盤も異なれば震源も異なるなかで、今回の熊本県の益城町では阪神・淡路大震災を上回る大地震があったとされています。
基準法で想定しているレベルの3倍の大きさの地震があったという話もされています。
そうしたトンデモナイ大地震で1981年以降に建てられた、いわゆる新耐震の木造住宅が全壊してしまうことは、仕方のないことでしょう。さらに、この日経新聞で紹介されているケースでは耐震性能は通常の1.25倍の耐震等級2を取っていたというのです。
しかし、3倍レベルの大地震の前には、やはり全壊してしまうしかなかったのです。
ただ、注目をしてほしいのは、大地震で1階はぺしゃんこになってしまっていますが、2階はしっかりと原型をとどめているということです。
さすがに1階に居たら命が危ないということになりますが、2階ならそこまでのことはないでしょう。
本当に、木造2階建て住宅の大地震での壊れ方というのはワンパターンなのです。
1階はぺしゃんこに潰れるけれども、2階は残る。
このことが「2階に寝よう1」という大きな根拠なのです。
大地震の際に命を守るためには、まず、行動。それは、2階に寝る、ということなのです。

参考)日本経済新聞より、
「2000年基準」も3~4割大被害、筋かい破断など多発
検証・熊本地震住宅倒壊(中)
(1/3ページ) 2016/6/7 6:30 日経ホームビルダー
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO02757460V20C16A5000000/
記事より、
・「2000年基準」になってから完成した木造住宅が、これほど大きな被害を受けた様子は、過去の大地震で見たことがない──。
・耐震等級2で設計した住宅Aと2000年基準の住宅Bにおける被害の様子。Aは南西側に倒れ1層崩壊した。Bは西側に傾いて隣家との間にある塀にぶつかっており、崩壊は免れた
新耐震OK.gif

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