別のエントリーで、体育館のような公の避難所でなかなか気持ちよくトイレに行けないのが問題で体調を崩していしまうという話を取り上げました。
また、そもそも避難所として用意される体育館で雑魚寝というプライバシーの無い状況には健康的な生活という観点からかけはなれた過酷な状況であることも述べたところです。
今回は、睡眠、という観点から体育館などの避難所の生活の厳しさ、そして、自宅で寝るということの効果を考えてみました。
特に睡眠という観点で参考にしたのは、厚生労働省の資料です。
これを見ると当たり前ですが、体育館などの避難所で寝るという環境では快適な睡眠をとることはできず、自宅であれば少々不便があってもかなり快適な睡眠を取ることができると感じました。
地震後でも倒壊を免れた木造住宅2階建ての2階で寝ることでかなりの確率で安全を確保することができます。
自宅の「2階で寝る」ことで、少しでも、大地震時の災害関連死が減って欲しいと思います。
もちろん、予め過去の災害履歴やハザードマップなどを参照した上で、丈夫な住宅(木造を耐震化してもいいですし、潰して本当に丈夫な家であるRC造にしてもいい)にしてもらい、必要な備蓄(簡易トイレなども含む)で、より安全に震災後も自宅で過ごせると思います。
準備は大切ですが、準備をしなくてもできることはあるものです。

2階で寝るということに課題があるというご意見もあると思います。
例えば、高齢者はやはり1階で過ごすということにして改修も2階はほぼ使わないと想定して断熱改修などをすることでコストが抑えられるということはあります。断熱改修をするならば併せて耐震改修もしてほしいところです。
しかし、改修には100万円以上のお金がかかるものであり、地震はいつ来るか分からないものです。そのような性格の自然災害の一つである地震に対しては2階で寝るという一つのコストのかからない、かつ、すぐにできる方法があるということを知って欲しいというのが私の想いなのです。
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