それはブロック塀の倒れる向きです。
報道などのイメージからはブロック塀は必ず道路側に倒れるというものですが、果たして本当にそうでしょうか?
まずはブロック塀の倒れ方について見てみましょう。
ある実験をもとにアニメにしてみました。

オリジナルは以下、エスビック株式会社のホームページより、
2018/07/17
ブロック塀の耐震実験動画
https://www.s-bic.co.jp/topics/safety_block/sf_movie.html
このように、揺れ方を見れば、しなった時にはどちらの方向に倒れてもおかしくないという印象を受けると思います。
実際、この実験では控え壁がないため、どちら側に倒れてもおかしくありませんが、予め一方に倒れるようにある程度コントロールされていると思います。
もちろん、道路側に倒れる確率が一般にも高いと思います。
しかし、論文などによれば道路側に倒れるのは8割でも2割は敷地側に倒れるという柏崎市での地震の調査結果もあることは忘れてはいけないのです。
自分の敷地内にブロック塀が倒れてくるとなれば、他人事とはもはや言えなくなるでしょう。
参考)建築学会より、
2007年新潟県中越沖地震にお ける避難所周辺道路の組積造塀の倒壊実態について-柏崎市街地での事例-
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijt/14/28/14_28_655/_pdf
これによると、8割は道路など敷地外に倒れた(=2割は敷地内に倒れた)ということが報告されている。
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