なぜか見過ごされる2階就寝の重要性

宮城県沖地震から39年ということでの特集記事が河北新報で組まれています。
1978年6月12日午後5時14分に発災、マグニチュード7.4を記録したのが宮城県沖地震。
しかし、残念ながら、この記事は、大地震で死なないため、すなわち、木造住宅で人が死なないためには何をすべきか?ということに関してはほとんど無意味な記事となっているのです。
なぜ大地震で人は死ぬのか?ということへの答えは、
「古い2階建て木造住宅の1階に就寝しているから」
という明確な事実があるのですが、それに対して言及する「専門家」の少ないこと・・・
実は、この記事に出てくる人であれば、極めて当たり前のことなのです。専門家には常識。
あまりに当たり前すぎて、わざわざ言葉にする必要もない・・・のですが、未だに大地震時に「1階で寝る」ということの恐ろしは、一般常識にはなっていないのが現状です。
防災袋の話などの前に考えていただきたいのは、震度7クラスの地震による木造住宅の倒壊は一瞬です。
大地震で死ぬという現象は、1階に寝ている無防備な状態で頭の上から2階部分が大地震で一瞬で落ちてきたら圧死でほぼ即死をしてしまうということなのです。
そんな大地震への備えが防災袋・・・とは。悪い冗談としか言えません。
Yahoo!より。
<宮城県沖地震39年>都市活断層 リスク大
6/13(火) 15:10配信 河北新報

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170613-00000025-khks-soci&p=3
記事より、
現行の建築基準法に従って耐震化を施せば、家屋は震度6強~7程度に相当する地震に1回は耐え、倒壊を免れて命だけは助かる。ただ、大きな余震が重なれば倒壊の可能性も出る。熊本地震のような2次被害を防ぐため、安全が確認できるまで被災家屋に戻ってはいけない。外観は問題なくても震災で損傷している危険性もある。
残念ながら、耐震補強のランクを上げても限界がある。断層直上の建物は被害を防ぎようがない。
とはいえ、自分の家をしっかり守ろうとしないのは問題だ。例えば、崩れかかった建物が、隣の健全な建物を壊す場合もある。自宅を頑丈にすることは地域全体の防災力向上にもなる。・・・
この記事を読んでも、大地震で建物の中で死ぬという具体的な状況がイメージされていません。
大地震の際には熊本地震の例でも明らかになったように、木造住宅の1階で死ぬ確率が極めて高いのです。
仮に、被災後に木造住宅に戻るにしても、1階ではなく2階でできるだけすごすようにし、建築士に損傷度をチェックしてもらい、必要な補修などをするまでは少なくとも1階では寝ないことが大切なのです。
宮城県沖地震も含めて日本は大地震が繰り返し起きるところです。
これまでの数々の大地震から学ぶべきことは単純で
「木造住宅の1階で寝ると大地震で死ぬ確率が高い」
ということです。まず、大地震で死ぬこととはどういう状況で起こることかに目を向けることが大切です。
2階で寝よう!
この簡単な言葉、命を守るための言葉を発してくれる人が増えることを祈りたいと思います。
SleepUpstairs(JP).jpg
praytogod.jpg

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック
スポンサーリンク