日本では大きな地震があると木造住宅の1階で死ぬ。
これが真実です。
もし、1階ではなく2階で寝ていたら?
まず確実な死なないでしょう。
もちろん、家具の転倒などで死ぬリスクは2階でもありますので、家具固定よりも頭の上に落ちて来そうな高さの家具、テレビなど凶器になりそうなものは寝室には置かないことです。
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2階で寝よう!
Yahoo!より、
住人が下敷きか 民家5軒倒壊 北海道震度6強地震
9/6(木) 5:10配信 産経新聞
記事より、
・北海道厚真町の消防によると、6日未明に起きた地震の影響で、住宅5軒の倒壊した。数軒で住人が下敷きになっているとの情報がある
厚真町の災害は基本的に土砂災害です。
土砂災害で2階にで寝る?効果があるの?と思われるかもしれませんが、1階で寝ているともろに土石流が入り込んでくること、さらに2階まで上から落ちてくることといった可能性が高く、まだ、2階の方が生存確率が高いと思われます。
実際に、土砂災害の被害の現場でさえ、2階は残っている木造二階建ての映像を見ることができます。
厚真町も同じような状況だと思います。

今回の地震では震度7の割りには土砂災害の被害はともかく、大きな地震で住宅が倒壊して多くの人が亡くなるという災害ではありませんでした。
その理由には、いくつか理由が考えられますが、釧路地震の時にも言われた、瓦屋根ではなくトタン屋根が多ことで軽い屋根となっていること、凍結深度を考慮して地盤を地下にまで掘って基礎を作るために基礎がしっかりしている、といったことが地震に強い北海道の住宅という特徴となっている可能性があります。
一般的に言っても屋根を軽く、基礎をしっかりしたものとする、これが木造住宅を丈夫にするポイントであることは間違いありません。
実は木造住宅の耐震診断では上部構造物、つまり、建物だけの診断に留まり、地盤についてはろくに調査をしていないケースが多いのが実情です。耐震診断の結果については、しっかりと診断をした建築士に説明をしてもらうことが大切です。
参考)ABC コンサルティングより、
2003年 十勝沖地
http://www.absconsulting.co.jp/pressservice/pressreport/2003Tokachi/tokachi.htm
これによると、
少なかった建物被害
今回の地震は幸い、陸に近い水深の浅いところで起きたので、津波が大きくならなかったと考えられます。
北海道の家屋は、屋根に雪が積もるため、凍害対策から鉄板やアルミ材などの軽くて強い材質で屋根が作られており、また、 屋根の設計荷重が雪荷重を見込んで設定されていることから、多雪地域以外の建物よりも耐震性が高いと考えられます。基礎部については、 凍結深度を考慮するため、根入れが深く、他の地方よりも安定した基礎となっていると考えられること、さらに、断熱のために開口部の面積が 小さく結果的に壁量が多くなっており、耐震性に富んだ建物となっていることも、建物被害が少なかった要因と考えられます。
とあり、過去の他の地震においても一般的に地震による北海道の住宅の被害が少ない説明について、同様な内容が各種論文でも見られます(追記予定です)。参考として、
YouTubeより、
https://www.youtube.com/watch?v=ZWKbmAealrc
これは、
死者18人に 広島市土砂災害
視聴回数 85,748 回
というもの。
どんな建物が、また、2階が残っているのかという観点で見ると2階というのは案外残るものだとご理解いただけると思います。
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