KYBや川金HDの不正ダンパー問題が話題です。
不正なオイルダンパーが使われた免震や制振の住宅といっても、KYBなどのオイルダンパーは戸建ての木造住宅は含まれていないと思いますが、免震構造とはどういうものかということで調べてみました。
一般の建物です。
次に、免震の建物です。免震構造はこんな構造で、免震ゴムとダンパーからなっています。
メインはあくまで免震ゴムで、免震ゴムが建物全体を支え、免震ゴムを入れることによって地震の横揺れを建物に直接伝えないようにするのです。
オイルダンパーなどのダンパーは免震ゴム上で建物が揺れるのをゆっくり止める働きをするものです。
免震構造においてのオイルダンパーは、いわば、補助的な役割のもの。
また、メインの免震ゴム(積層ゴムなど)についても安全率はずいぶん取っていますので、このような構造であれば不正ダンパーを使ったからといっても、特に現実的に問題となることはないと考えてよいでしょう。
基本的には免震ゴムが大地震の時の地震の振動を直接建物自体に伝えないという考え方であり、建物にかかる力というものは通常の建物に比べて遥かに小さくなるように設計されているのです。
従って、免震建物の場合は地震の際に机の上のものさえ床に落ちることがない、ということが実現できるのです。
一般に基礎を作ってしっかり地面につながっている建物とは全く次元が違う建物なのです。
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