2019年1月3日18時の熊本での地震の規模は3年前の熊本地震の2000分の1レベル。マグニチュード7.3と5.1の違いというのはそれほど大きなものなのです。
例えば、マグニチュード5.0とマグニチュード7.0では数字は2しか違わないのですが、エネルギーの大きさではマグニチュード5.0というのはマグニチュード7.0の1000分の1、つまり、0.1%に過ぎないのです。
ちなみに、マグニチュードが1.0大きくなるごとに、32倍エネルギーは大きくなります。2.0違うということは32✖️32ということから1000倍になるのです。これを逆に小さくすると1000分の1ということになります。
1000分の1というとちょっとピンとこないかもしれませんが、0.1%ということ。今回は熊本地震の際の地震のエネルギーの0.1%の地震でしたと補足することは誰でもできることなのです。気象庁はすでにマグニチュードは震度と同時に発表しています。ですが、単にその地震のマグニチュードで語っても誰も分からないので、過去の地震と比較するなどすれば良いだけで、気象庁の発表には工夫の余地が十分にあるのです。
参考までに以下は国立研究法人の防災科学研究所が発表しているものです。
以下、HPより、
2019年1月3日 熊本県熊本地方の地震
概要
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/kumamoto190103/?LANG=ja&m=summary
現在の状況など
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/kumamoto190103/?LANG=ja&m=activity
最大加速度は417がl。
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/kumamoto190103/?LANG=ja&m=K-NET
2019年1月3日熊本県熊本地方の地震による高周波エネルギー輻射量(暫定)
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/kumamoto190103/?LANG=ja&m=others
そもそも日本ではこの20年の間で、M5以上の地震は年に110個(月に10個)程度起こっているのです。
http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/part1.html
ちなみに、気象庁は、3年前の熊本地震でもM5.4で震度6弱と発表しています。
https://www.jma.go.jp/jma/menu/h28_kumamoto_jishin_menu.html
どうも、安全を見て厳しめに(大袈裟に)評価する傾向が気象庁には(あるいは熊本での地震計に)あるようです。
なお、3年前の熊本地震ではM7.3を記録しており、今回はM5.1の地震の規模です。
この差は、エネルギーで言えば、1995倍の違いとなり、つまり、今回の熊本での地震は3年前の熊本地震の約2000分の1のエネルギーしかない地震だったということです。うーん。
(参考)地震の規模 比較計算機
https://tools.ikunaga0.com/magnitude/
気象庁が発表する前のM5.0の場合は、約3000分の1となります。マグニチュードが0.1変わるというのはこれだけ大きな差があるものなのです。
被害の関係と震度の関係については、更に国民に分かりやすく示すことが大切です。
今回のようにM5で震度6弱などという震度が発表されることを考えれば、その実際の被害はともかく、事前の対策はある意味非常に重要です。
2階で寝よう!
やはり、2階で寝ることで命を大切にして欲しいと思います。
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