阪神・淡路大震災から24年。未だに常識となっていない大地震の教訓が「木造住宅では2階で寝る」ことなのです。

阪神・淡路大震災から24年となります。
ほぼ四半世紀が経過していますが、未だに常識となっていない大地震の教訓が木造住宅では2階で寝ることなのです。
なぜ阪神・淡路大震災や熊本地震という震度7クラスの大地震で人が命を落とすのか?
その理由は、耐震性のない構造計算がなされていない木造住宅の1階で寝ているから、なのです。
この真実が多くの人に共有されていないことが、日本で大地震の度に相当な数の死者が出る原因なのです。
原因が分からなければ対策はできないというのは極めて当たり前の話。
3年前の熊本地震において、この木造住宅、木造アパートの1階で人は死ぬ、ということが警察庁の公表した調査によりリアルに鮮明になったのですが、もはや忘却の彼方となっている気がしてなりません。
Dead-or-Alive.gif
参考)熊本地震では木造住宅の危険性が改めて示されました。警察庁の報告書をじっくり読むといろんなことが分かります。
2017年05月08日
http://www.耐震.top/article/449700457.html

阪神・淡路大震災での多くの死者の原因は「圧死」と言われています。
「圧死」とは、
おしつぶされて死ぬこと。「倒れたブロック塀の下敷きになって圧死した」
(デジタル大辞泉より)
となっているのですが、阪神・淡路大震災での「圧死」とは木造住宅(アパート)の1階で2階の下敷きになって死ぬことです。
これをもっと具体的に説明すれば、「大地震などにより構造的に弱い1階が崩壊することで木造住宅、木造アパートの2階が1階で寝ているところに落ちてきて、2階の重さで圧迫を受けて死ぬ」ときちんと理解することが大切なのです。
こう説明を受ければ、では2階で寝ていれば良いのですね、となるでしょう。
圧死をしないように耐震改修をという呑気な話ではとても多くの人の命は守れないのです。
地震対策は耐震改修だけではないのです。
2階で寝よう!
繰り返しますが、原因が分からないと適切な対策はできないのです。
真実を知らないと有効な教訓とはならないのです。
残念ながら未だに「2階で寝よう!」が普及していないのです。
阪神・淡路大震災から24年。私自身の力不足を感じざるを得ません。
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