24年経っても正確に語られない阪神・淡路大震災の被害はシンプルに木造の1階で死んだという事実。

阪神・淡路大震災から24年も経つのですが、いつまで経っても変わらないことがあります。
それは阪神・淡路大震災の被害を語る正確さに欠ける表現です。
一例として、以下の、朝日新聞の記事においても、被害について語られるのは、古い木造住宅に被害が集中し、という程度のいい加減な表現で済まされているのです。
さらに、8割が建物や家具の下敷きになったと言われている、と続きます。
家具の下敷きになって亡くなった人の数は正確には分かりません。
家具の上に全く何もなかったのか?ということは当時は確認されていないのです。
はっきり分かるのは、古い木造住宅や古い木造アパートは1階が崩れて(ぺしゃんこになって)2階が上から落ちてくることで亡くなった人がほとんどだったということです。
とても大切なのは、
阪神・淡路大震災で死んだのは、
・2階建ての古い木造住宅や古い木造アパート
・1階で寝ているところに2階が上から落ちた
ということです。圧死をしたという人が「2階建て」で「1階で寝ていた」ということが欠落した表現では、具体的な対策がイメージできません。
1階で死ぬのですから、2階建てなら2階で寝るしかないとなります。
シンプルなのです。

2階で寝よう!

の説明にはこの2点を知ってもらうことが欠かせないのです。

Yahoo!より、
阪神大震災とは 6434人が犠牲、8割が建物や家具の下敷きに
1/17(木) 6:12配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190117-00000016-asahi-soci
記事より、
・Q 被害はどれくらい?
 A 約25万棟の住宅が全半壊し、6434人が犠牲になった。古い木造住宅に被害が集中し、地震そのもので「直接死」した人の約8割が建物や家具の下敷きになったと言われている。時間がたって亡くなる「災害(震災)関連死」もあった。避難生活で体調をくずしたり、入院中に治療が中断したりして、900人以上が命を落とした。大けがで後遺症が残った震災障害者と言われる人も少なくとも約350人はいるんだ。

正確な報道なしには、正しい行動はとれないのです。
もっとも朝日新聞にそうした役割を期待するのはもともと無理な話ではありますが、他の新聞やNHKでさえ同じレベルなのは困ったものです。
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