おそらくTwitter社(日本)は気づいていないのだと思いますが、外国人への防災情報の充実のためと、やさしい日本語にしようとするTwitter社が大恥をかいていています。
Twitter社が災害時に外国人に向けてやさしい日本語で伝えるというコンセプトはありかもしれないが、外国人に向けた地震情報発信での最大のポイントは地震の規模は、震度ではなく、マグニチュードで伝えることです。
以下、記事を引用しますが、なぜかマグニチュードを省いてしまっているのです。
そんなことも知らなかった?
日本人にはわかりやすい震度は世界的に共通したものではないのです。
Yahoo!より、
災害時、「やさしい日本語」で外国人に分かりやすくツイートする5つのポイント
9/1(日) 13:34配信 BuzzFeed Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190901-00010001-bfj-sci
記事より、
災害発生時、日本語に不慣れな外国人にどうしたら、ツイートで避難方法や災害情報が的確に伝えられるのか?
「やさしい日本語」を使い、ツイートで災害情報の伝える方法についてのイベントが、8月30日、都内でTwitter社とインターネットメディアwithnewsの共催で開かれました。9月1日の「防災の日」に合わせた開催です。
災害時、Twitterがリアルタイムで状況を知る手段として広く使われている中、イベントで紹介された、やさしい日本語でツイートする上で気をつけるべき「5つのポイント」をまとめます。【冨田すみれ子 / BuzzFeed Japan】
ポイント1:日常でよく使う、シンプルな言葉で
災害時に使われる言葉は、日本人でも普段使わないような言葉が多いので、それらの言葉を全て、分かりやすい言葉に置き換える必要があるということです。
イベントで紹介された例文がこちら。
やさしい日本語ツイートへの書き換え例
ポイント3:本当に必要な情報は前半に
地震の報道でよく見られる以下の様な文章では、震源地やマグニチュードなどの情報が定型文として入っていますが、避難時などにまず必要な情報ではありません。
やさしい日本語で書く際は、まず災害の状況を把握でき、避難に必要な情報をツイートの前半に持ってきます。
【例】
<原文>けさ5時46分ごろ、兵庫県の淡路島付近を震源とするマグニチュード7.2の直下型の大きな地震があり、神戸と洲本で震度6を記録するなど、近畿地方を中心に広い範囲で、強い揺れに見舞われました。
<やさしい日本語> 今日(きょう)、朝、5時46分ごろ、兵庫(ひょうご)大阪(おおさか)などで、とても大きい、つよい地震(じしん)がありました。
地震の中心(ちゅうしん)は、兵庫県の淡路島(あわじしま)の近くです。
地震のつよさは、神戸市(こうべし)洲本市(すもとし)で震度(しんど)が6でした。
イベントで、やさしい日本語について説明した、一橋大学の庵功雄(いおり・いさお)教授によると、日本語に慣れている人は、全文を読んでどの情報が必要かを取捨選択できますが、不慣れな外国人は全部を理解しようと努めます。
やさしい日本語で書く際には必要な情報を取捨選択し、文章の中でも前半に優先して書く必要があるそうです。
ここにある例文。
なぜか外国人に分かるマグニチュードを外して、震度で伝えよという例文になっているのです。
本当に必要な情報は、何時に、どの程度の大きさの地震か?であり、そこでは、マグニチュードは外してはいけないのです。
大間違い。
Twitterというのは英語に堪能な人ばかりと思ったのですが、地震についてあまりに知らないので、このような情けない状態をさらしてしまっているのです。
防災の日に大恥をかいたTwitter社。
地震というのはまれに起こるということではありますが、取り組むのであればもっと真剣に取り組んで欲しいものです。
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